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マンションの設計がへたくそでないかどうかの見分け方

結論からいうと、樋です。

通勤途中にびっくりするほどへたくそに取り付けられた樋があるマンションが完成しつつあるので書かずにはいられなくなりました。写真を載せればプロであれば一発でわかるのですが、とりあえず自粛しておきます。

マンションの樋というのはベランダに降り掛かった雨の排水用であると同時に、屋上の雨を上から下へ流しています。ベランダが1カ所あればそこから樋につながる必要はありますし、屋上の屋根の面積に合わせてそれに対応する1本の断面積かける本数の総断面積が必要となります。

マンション(のベランダ)の各戸が上から下まで連なっていれば1本の樋でつなげばそう問題ないです。が、最近のマンションは1階に格好の良いエントランスロビーがあったり、店舗が入っていたり、駐車場への入り口だったりします。その部分へはまっすぐおりてくることができないため1階部分の天井懐で曲げて処理したりします。

この曲げる処理というのがくせ者で、駐車場車路上の隙間を使って通したりすると、そこを通るゴミ収集車(車高が乗用車より当然高い)が通れなくなるそんな話があったりします。

今回のヘタクソなマンションはその樋がひどいのです。バルコニーが連なる南側は基本的に内樋(ベランダ内部を立てに走る樋)なのですが、1階がエントランスロビーの上部のベランダだけ外樋(建物外部を走る樋)につながっています。しかもステンレス。南側には1本のみ光り輝くステンレスの樋が縦に走っているという状況です。等間隔にその樋が並んでいるのであればまだ理解できるのですが、1本のみそれもシンメトリーでもない位置に縦樋が目立って走っています。

東側(メイン道路側)もひどい。こちらもステンレスの外樋。縦に走る樋が3本あるのですが、間隔も適当。1階部分で上下がそろわなかった箇所で横走りのステンレス樋がチラリズムしてたりします。その上我慢ならないのが建物と樋をつなぐ金物の位置。3本とも適当な位置に取り付いていること。せめて同じ高さに出来るところは同じ高さに取り付けて欲しいものです。

設計の段階で樋のルート検討は全くされず、施工段階で検討され始め、通ることの出来るルートが外側しかないので外を通し、外を通すのだからちょっといい材料のステンレスを使おう、そんな経緯を辿ったのが目に見えてわかります。もしくは建築主のごり押しで階数を稼ぐために階高を可能な限り抑え(実際1階店舗部分は道路部分より低い位置に床があります)結局樋を振り回す隙間がなかった、そんなところでしょうか。

設計者って樋1本でもこれだけ気にしながら設計してるのですよというのを理解していただけると幸いです。

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